Sさま邸インタビュー

ご子息=子 お母さま: インタビュアー=北島:

工事を頼んだきっかけは?

 

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:築45年ですから、変えたいことは色々あったんです。最初は色々なところに行ったんですよ。格安の新築ができる某T社とか。
でもやっぱり工事が機械的で、決まった形しか選べないんですよね。

それと、自宅の後ろに障害物(山の傾斜地)があるんですが、「それだと、対応できませんね」と言われたり、もどかしいことが色々あったんです。でも安さは本当に魅力だったんですよ。

 

でも、あのまま工事をそういうところで色々やったとしても、ここまでの満足感はなかったと思います。

 

:そうなんですよね。

 

:確かに基本提案、木材を変更しなければ、企画住宅ですからものすごく安く建てられると思います。ただ、こうしたい、ああしたいという希望はオプションでどんどん追加になっていくと、結局高いものになってしまう可能性はありますね。でもそうでなければそういう会社も維持できないから仕方ないんですけれどもね。

この造りにも、合板は欠かせない材料なんです。でも企画住宅というのは、合板だけに頼っている造りですから、合板の命が家の命みたいになっちゃって耐久性に問題が出てしまうんですね。

:そうですよね。あとは、家のことで、何かあった時は、電話をしますよね。他の会社であれば、会社へ電話をしてから、職人さんに伝達されるまで、時間がかかります。でも神明さんだったら、社長がすぐ来るじゃないですか(笑)安心感があるんですよね。あとは技術力!その辺を買ってお願いしたんですよ。

 

:ありがとうございます。

 

 

理想の家のイメージはありましたか?

 

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:まずは地震の揺れ、とか音とか、断熱の関係、それから段差とか、そういうことがすごく気になっていました。

 

:そうですよね。僕らでも、ほんのちょっとした段差でもわけなく躓きますからね。

 

:あとは、以前の家は部屋が台所も居間も細かく分かれていたから、冬はあっちで暖房、こっちで暖房、だったんですけれど。

 

:今はここに(リビング)座って、このヒーター1つだけで充分なの(笑)

 

細かく区切られていないと、効率はいいですよね。1階で暖房していると、暖かい空気は2階にまで行くんですよね。細かく間仕切られていないと、流れもよくなりますね。マンションなんかでは下の家で一生懸命暖房してくれると、その上の階は底冷えしないし。

 

:なるほど。

 

掃除も、コンセントひとつで全部掃除できちゃうんですもの。

 

:掃除は毎日ですから、そういう効率も大事ですよね。

 

:よく平屋が人気だっていうのがわかりますよね。そういう毎日の生活動線というんですかね。生活のしやすさということですよね。

 

:そうですね。

 

 工事をする上での不安はありましたか?

 

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:以前水廻りをやっていただいたから、それを見ていたからね。

 

:そうだねぇ。

 

:しっかりやっておいて良かった(笑) 確かにこういう工事は開けてみないと判らないことが沢山あって、新築のほうが楽なんですけれども、でも逆に腕の見せ所みたいなものがあって(笑)そういうことをクリアできれば、今あるものを使っていろんな工夫ができるんで、やりがいがあるんです。

今は本当に物を売る感覚で家を売っているから、物を粗末にしてしまっています。一つひとつを工夫しながら、一生懸命に造っている姿を見てもらいたいですね。ダメになったら買い換えればいいという考えではなく、物を大切にする気持ちになって欲しいんです。特に子ども達にそういう姿をみてほしいですね。

今ある物を大切にして、新しいものを作り出す。その過程で、押入れや壁がなくなっていくと、自分の家がこんな風だったんだとわかりますもんね。実際住んでみると、ここにあった壁はどこにいったっけ、とかね。

 

:なんていうか、魔法のようですね。

 

:どうしても構造の関係でいじれない壁もあったり、ここも(対面キッチン横の壁)耐力的に重要な壁だから、基礎もやりかえているし、制約は出てきてしまうんですよね。

 

:でも、これは逆に安心感がある間仕切りになっているんですよ。

 

:そうそう。

 

:これがあって、キッチンも最初は壁につけてしまうつもりだったけれども、対面で考えてもらって、それが本当に良かったんですよ。

 

:明るいし、庭を見ながら、来る鳥を見ながら洗い物したり、お料理したりできるから、とてもいいの。

 

 

:今よく住宅リフォーム、ていう会社もはやっているじゃないですか。そういうところでもできるんですかね、こういうの。

 

:非常におっかないですね。ほとんどの場合は間取りを変えないですね。窓の大きさを変えるぐらいですかね。
設計の段階で資格を持った建築士が本当にきちんとやらないと。新築の場合は検査があるんですが、リフォームは検査が無いんで、おっかないんですよ。

 

:そうですよねー。「みんなわかっているのかな」て思いますよね。これからやる人に教えてあげたいですよ。

 

:そうですね。無駄な補強をしていたり、どうみても不安定になったなというお宅もありますね。今まで箱型の家があって、車庫を造るからと壁を取っちゃって、2階が出ちゃった場合なんかは、最初からそういう風な設計だったらそれなりに補強を考えているからいいんですけれども、あとから造った場合は簡単に補強したぐらいじゃおっかないんです。基礎にもすごく負担かかってくるんでね。

 

:なるほど。

 

:あとからずっとお付き合いさせて頂くには、本当に自信もってしっかりやっていかないとダメですよね。

 

:そうですよねー!これから地震が来るって言われているのに、いろんな化けの皮がはがれてきちゃうんじゃないのかな。今の家の造りは、プラモデルみたいに組み立てるだけがほとんど。造る人も知らないんでしょうね。技術力なんて必要ないんじゃないですか?

 

:そうかもしれないですね。新築ばっかりやってる工務店は失敗を知らないんですよね。間違いに気づかないから、ずっと同じ間違いのまま造っていく。でも、リフォームをやっていると、こうやったら腐ってくるんだ、こうやると水が入ってくるんだなとか、わかるんですよね。いろんな仕事をやっているから勉強できることは沢山ありますね。
ほんのちょっとした決め事をきちんとやっていれば何てことはないんですけれどね。

 

住んでみての感想を教えてください

 

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:階段は変えたかったですね。勾配を楽にしたかったとか。あとは色選びですね。キッチンとかお風呂とか、外壁とか。これは難しかったですねー。結局薦められた色に戻るんだけれども。

 

:充分まじめに考えられたと思いますよ(笑)でも、クロスなんかは初めは下地からやるから時間はかかるけれども、色を変えたいとかで貼り替えたいときは比較的簡単にできるんですよ。
1階部分全部張り替えたい、というときでも、2日ぐらいあれば充分だと思います。

 

:ああ、そうですか。

 

:例えば洗面所やトイレなんかは比較的奇抜な色を使っても、飽きたらすぐ替えられます。

 

:今回は一部屋ごとに変えてもらったから、壁紙はとても満足しているんですよ(笑)

 

:こういう凹凸のある壁紙(リビングに貼ったもの)は音が反響しにくいんですよ。つるんとした壁紙だけで貼っていくと非常に反射音が強くて、オーディオを聞く人は残響音が残ってしまうから嫌がるんですよ。あとからカーテンを吊ったりすることもありますね。生音以外のものがどんどん反響してでてきてしまうんです。

 

:なるほどね。あとは機能のある壁紙ももう少し見たほうがよかったのかなとか思います。

 

:機能クロスも0.2㎜ぐらいの厚さのものですから、臭いを取るといっても、換気扇ほどの機能はないんですよ。汚れ防止といっても、汚れないわけではなく、汚れがついたときに中性洗剤でふき取れる加工がしてあるという風にとっていただければと思います。調湿効果とうたっていても、その機能以上の湿度が室内にあれば、その効果は実感できないんです。

 

:なるほどね。

 

:実際に住まわれてみて、ここは思ったより良かった、ということはありますか?

 

:まず階段ですよね。前とおなじものを使ってもらったけれど、踏み心地がぜんぜん違うんです。

 

:そうなの。しっかりした石の上を歩いているみたいなのよ。

 

:今まではしなっていたんですかね。

 

:そうですね、裏側から全部補強して締め直しているんです。2ヶ所ぐらいは段板を外し親板のほうから修理し直しています。

 

:足が覚えているんですよね。とても安心感があるんです。あとはこの窓を大きくしてもらったことです。何度も考え直してもらって、でもこの窓を大きくしてもらったことで、本当に全部が違うんです。

 

:外庭が良く見えて、毎日が本当に楽しいの。

 

 

:あとはそこの家を減らしたところに(減築部分)に屋根を残してもらったじゃないですか。あれはすごくいい!雨が降ったときでもちょっと物を置いて置けるし。

 

:あそこはちょっと補強すれば充分使えるから、途中から急遽変えて残したんですよね。図面に載せていないことをやらさせて頂いたんですよね。

 

:本当にあれは良かったんですよ!あと小さい窓に全部庇をつけてもらったじゃないですか。あれもいいんですよ!ちょっと換気するにしても雨がふきこまないし、窓にあたる雨が全然違う。

 

:そうですね、日本の家に庇はすごく必要なんですよ。夏の日差しは遮るし、冬の日差しは差し込む。日本の風土には必要なんですよ。今まっ平らな家が多くて、窓からの雨漏りが非常に多くなっています。深い軒先は日本の家には必要なんですよ。必要以上に深くすると、今度は台風で持っていかれてしまいますけれどね。ちょっとした庇は窓のすぐ上につけると全然違いますね。

 

それでは、本日は長々とインタビューをさせていただきまして、ありがとうございました。引渡しをさせて頂いてからがお付き合いの始まりだと思っていますので、些細なことでもいいのでご連絡をください。僕は115歳まで生きるつもりでいますから、何にも考えずに何かありましたらすぐご連絡ください(笑)

 

 

 

 

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