古民家改修工事

古民家の改修工事を行っています。
場所は静岡県島田市。静かな山奥で、鹿の鳴き声がよく聞こえます。
現在築100年の離れの改修工事にとりかかっています。2019年7月頃には完成予定です。
その後に、隣接する築150年の母屋の改修工事を計画しています。

近隣の様子をご紹介します。

近くを走る大井川鉄道のSL機関車

現場に一番近い大井川鉄道の駅 笹間渡(ささまど)駅

一面に広がる茶畑

改修前の母屋の様子
外観

母屋西側 きつつきの開けた穴
食べ物は無いのに一生懸命開けた様です(笑)

母屋玄関の梁組
寒かったので天井を塞いでいますが、天井をはがし、隠れた囲炉裏を復活させる予定です。

母屋仏間板戸
一枚板戸で4.5mの間仕切りをしています。
この板戸が、150年の年月で、とても素敵な具合です。
この18畳の和室では、昔は収穫したお茶の葉っぱを一面に広げて
干していたそうです。

母屋の奥和室

母屋の天井裏
きつつきの開けた穴を中から見たところです。

母屋の天井裏
昔囲炉裏の有ったお部屋の天井裏です。
誰かが長い間住んでいる様子です。
ムササビかタヌキみたいです。

母屋の天井裏
18畳や12畳の和室が数間あるのですが
その和室の天井裏です。
子供が走り廻って遊べるぐらいの広さがあります。
ここも天井を落としてあらわしにする予定です。

母屋の天井裏
12畳の和室の天井裏です。
昔使われていた機織り器がありました。
階段が狭いのに、どうやってここまで上げたのだろうと、
皆で考えてもわかりませんでした。

離れ外観

離れ 1階
倉庫として使われていました。

片づけた後の離れ1階の様子
90年の歴史はすごいです。
片づけに1ヶ月掛かりました。
けれども、昔の漆器やお膳など、素敵な物も沢山出てきました。

離れ2階
昔はお茶摘さん、と呼ばれる、お茶の収穫の時季に、
お手伝いに来てくださる方達が20人程泊まられていたお部屋だそうです。
お布団も沢山しまってありました。

離れ 2階の廊下
ガラスの外建具がとても素敵です。
このまま修復して活かせればと計画中ですが、
耐震性の面では全て今のまま活かすのは不可能なので
検討中です。

この離れの改修工事を、昨年2018年9月より行っています。

歪んでしまった建物自体を、まず真っ直ぐに補整しました。
高さもずれてしまっているので、床面も高さを揃えました。
全て解体せず、建物の土台、柱はそのままに、基礎から修復していきます。
そして、耐震性を確保する為に、土台を補強し繋ぎ直し、桁を入れ直し、柱を増やしました。
筋交も数箇所入れたため、開口部は減り、広間も柱が数本立ちましたが、開放感は確保できるよう
計画しています。

この経過も、追って,施工例の中でご報告させていただきます。

古い物を守り、安全に使えるよう補修していく事は大変ですが
試行錯誤しながら、この思いを40年間持ち続けています。

今日もこの思いを胸に、皆様のお住まいを守るべく努力をして参ります。

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