工夫がいっぱい 造作キッチン

‘ 木材とタイルのキッチンが素敵だな ’

キッチンは毎日の生活で頻繁に使う場所です。
料理をする人にとっては使い勝手が良いことが一番。
そこへ集う家族にとっても、料理を作ってくれる人の顔を見ながら
会話できる場所であってほしい空間です。

今回の改修は、キッチンを新しく交換するだけではなく、家族で集う時間が増える空間を造るということから
計画に入りました。

施主様ご希望は、
① アイランド型か、対面式で、調理をしながら家族と話ができるカウンターの付いた形にしてほしい。
カウンターの高さは普通のダイニングテーブルの椅子に座れる高さにしてほしい。
② キッチンは造作で、使い込むほどに味わいが感じられる木無垢材・タイルを使って造ってほしい。
③ オープン収納にしてほしい。

というもの。

大断面構造の住宅の為、間取りの変更は自由な構造の住宅なので
開口部を増やしたり塞いだりはほぼ自由になりました。
納戸が隣室になっていたため、こちらをパントリー(食品庫)にして
開口部をキッチンから出入りできるように変更しました。
その際、食品庫の出入り口は引き戸を取付ました。
これは来客の際に煩雑になってしまっているかもしれない食品庫の目隠しにもなるように、
リビングとダイニングの間の間仕切りに使っていた4枚引き戸を再使用しました。

キッチンから見た食品庫。まだ荷物が取り敢えずに突っ込まれた状態ですが
失礼して写させていただきました。
映っている入口建具は、間仕切りで使用していた物を高さを削っての再利用です。
廊下とDKの入口の引き戸にもなるよう、三枚引き戸にしてあります。

 

 

 

 

 

キッチンのカウンター、天板の材は、樹齢80年を超え、直径50cmほどの杉の木から造りました。
汚れやシミを防ぐために、植物性油脂を浸み込ませてあります。
雇い実で継いであります。天板の削り直しも可能です。
天板継目の面は猿面(エテメン)取りとなっているため、ごみが溜まりにくく取りやすくなっています。

 

 

 

カウンタ―手前には、木が縮んでいく度に天板に隙間が開かないよう調整するための、ボルト締めなおし
用の穴を緊結個所毎に開けてあります。
一週間もせずに木は縮みを見せ、カウンター天板に隙間が開いてきますが
都度に調整していきます。
シンク手前の穴が調整用です。

 

 

 

 

流し台の高さを、身長160から170cmを想定して、90cmとしました。
作業には丁度いいのですが、硬い物(カボチャなど)を包丁で切るときは
高すぎるので、タイルカウンターでの作業が楽になると思います。

流し台に寄りかかって仕事すると楽なのですが、洗い物をするとお腹が濡れて
しまったりするので、布巾掛け兼用のサポートバーを設置しました。

 

 

 

 

 

壁面のタイルの表面は凹凸のある物を選びました。
独特な柔らかさを醸し出しています。
アクセントタイルを入れ、表情を出しました。
天板と壁面立ち上がりの部分は幅木タイルを使いました。
指の腹が丁度沿うアールがとってあるので、掃除が楽です。また、タイル面全面に
防汚材塗布を施したので、醤油や油が飛んでも、目地に付いた汚れが簡単に落ちます。

 

 

 

 

 

窓からの光を遮らない様に戸棚は造らず、オープン収納の為に
棚を設置しました。
普段使いの食器はここへ収納なのですが、地震の時の落下防止のため、窓からの光を遮らない
アクリル板を設置しました。
単体なら15cmまで、お皿なら4枚重ねまでを想定しています。

カウンターのシンク廻にも、水撥ね防止の脱着式のアクリル板を設置。

圧迫感もなく、カウンター席に座っている人とも違和感なく会話ができます。

 

 

 

 

IHヒーターは、流し台天端より15cm低くして、鍋の中身が見やすい様にしました。
頻繁に使う調味料は目の前に置き、背の高いものはタイルカウンター下の引き出し式棚に
乗せた缶や篭に入れます。ストック類は勿論、隣接のパントリーへ。

 

 

 

タイルの貼られたカウンターの縁はわずかに持ち上がっていて
物が落ちにくくなっています。
カウンタータイル面は撥水効果を持たせ、引き出しの取っ手は作業時に邪魔にならない様に
へこませてあります。コンセントも4箇所に設置してあります。

引き出しは陶器の食器を詰め込んでも軽く引き出せるように
ソフトクローザー付の金物を使ってあります。
最下段の棚板も引き出せるようにし、蓋つきの容器や、奥に仕舞ったものも
取り出しやすくしました。
床と棚板の隙間は12cmとってあり、掃除機の先が入ります。
その棚板もスノコ板にして軽量化しました。

 

 

 

 

 

包丁は引き出したときに刃が互いにぶつからない様、刃を立てて引き出しにしまえるように
しました。杉材は湿気をよく吸い、木も柔らかいので刃先を痛めません。

鍋蓋は収納に場所を取り、それ自体に安定感が無いので、出し入れにも手間が掛かります。
パントリーの棚に立てて収納できるように作りました。
立てたまま動かせるので、掃除の時も楽です。

フルオーダーでの無垢材キッチン
商品既成の寸法に家を合わせる事無く
高さ、幅、収納方法、等、お好きな仕様で製作いたします。

木は手間が掛かります。
それでもその風合いは柔らかく、気持ちが和む時間をくれる空間を作り出します。
最初は綺麗なシステム商品ですが、10年も経つと一部の劣化で全部を交換しなくてはいけない事も
よくあります。
木は調整し、悪くなった部分の交換により、全体を何十年に渡り維持していくことができます。

木と共に生きていける家造り、ご興味ありましたら
お声掛けください。

 

 

 

 

 

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