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古民家改修工事
-自然と生きる時間 茶令 SARYOU-

古民家改修工事-自然と生きる時間 茶令 SARYOU-

築100年の離れの古民家改修工事。
静岡県島田市の静かな山奥で、鹿の鳴き声がよく聞こえ、一面に広がる茶畑が素敵な場所です。

昔はお茶摘さん、と呼ばれる、お茶の収穫の時季に、
お手伝いに来てくださる方達が20人程泊まられていたお部屋だそうです。
今後は一棟貸しの施設の予定をしております。

2018年9月スタート。約100年の歴史の片付けから始まり、工事開始までに2ヶ月掛かりました。

歪んでしまった建物自体を、まず真っ直ぐに補整をし床面も高さを揃えました。
全て解体せず、建物の土台、柱はそのままに、基礎から修復していきます。
耐震性を確保する為に、土台を補強し繋ぎ直し、桁を入れ直し、柱を増やしました。
筋交も数箇所入れたため、開口部は減り、広間も柱が数本立ちましたが、開放感は確保できるよう計画しました。

柱の高さ調整を行い玉石の基礎はそのままに、モルタルでの高さ調整を行います。
柱で何度も水平を確認し、沈み具合を見ながらの日にちを掛けての調整になりました。
腐食していた北側外壁は解体し、基礎を入れ、土台を組み柱の腐食部分は根継ぎを行いました。

1階の壁面にはダブル筋交いを11か所追加し明るさと開放感を損なわないよう、一部は嵌め殺し窓に変更しました。
北側の腐食していた外壁の化粧は羽目板で仕上げました。

1階の霧除けは腐食部分を補修し、霧除け屋根は一周板金で仕上げました。
105㎜角を胴差の位置に帯状に廻し、胴差の梁に緊結しました。

2階屋根は下地から張替え
野地板には、1階の剥がした荒床を一部使用しており仕上げは板金です。
矢切は杉板を化粧に使いました。

2階の開口部は壁面の補強と手すりの補強を含め、小壁を造りました。
下地に構造用合板で筋交いの代わりをします。
鴨居と二階の桁の間にも合板を張り、貫と打ち絡めて筋交いの代わりにしました。
開口部は狭まりましたが、心許なかった壁面の補強はしっかりできました。
既存建具を切り詰め加工し、再利用しました。

最後に
焚火ができるウッドデッキの施工は土台、高さ調整を行い、新設をしました。
火を眺めながらのビールで乾杯は最高です!

古い物を守り、安全に使えるよう補修していく事は大変ですが
試行錯誤しながら、これからもこの想いがカタチになればと思います。

「想いがカタチに」

ギャラリー・メイキング

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